長樂寺の由来
当山は、大悲山 長樂寺(だいひざん ちょうらくじ)と称し聖観世音菩薩を本尊として真言宗智山派に属しております。
開基は1660年(万治3年)良忠が観音庵を建立し、1662年(寛文2年)良弁により寺号を現在の長樂寺と改名しました。昭和3年8月本堂火災により焼失しましたが、第11世 良貫の代に檀信徒をはじめ多数のご尽力により、昭和7年9月本堂再建を果たし今日に至ります。
鐘楼門(しょうろうもん)にある梵鐘は、昭和30年4月に落慶(らっけい)を行い、各行事や大晦日には除夜の鐘を撞きます。
本堂内には、お釈迦さまの弟子の1人で神通力に優れ「おびんずる様」として親しまれている賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)像が静かにお座りしております。又、「なでぼとけ」ともいわれ、ご自身の悪い所とおびんずる様と同じ所を交互に撫でると、よくなるという信仰があります。
毎年4月には大般若転読会を厳修します。600巻の経典を複数の僧侶で声高々に転読し広げて読むことで、功徳のある清らかな般若の風がおきるといわれ、家内安全・五穀豊穣・息災延命などの御祈祷を行います。
今まで仏教に縁がなかった、真言宗を知らなかった方などに、興味を持っていただけたら幸いです。
令和6年8月
住職自己紹介
こんにちは。真言宗に興味を持っていただき、誠にありがとうございます。
さて、いきなりですが、皆さんは「お寺」と聞いて何を思い浮かべますか?静かで厳かな場所、仏像、お経、線香の香り…様々なイメージが浮かぶことと思います。
私の住むこの寺は、古くからこの地に根ざし、地域の人々に寄り添いながら、仏教の教えを伝えてきました。
「お寺は、怖い場所」
そう思っている方もいらっしゃるかもしれません。確かに、お寺は特別な場所ではありますが、決して敷居が高い場所ではありません。当寺では、仏教の教えをわかりやすくお伝えし、日々の生活の中で役立つヒントをお伝えすることで、皆様の心の支えとなれればと考えています。
大悲山 長樂寺住職
小林 良裕
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真言宗とは
真言宗の宗祖である 弘法大師空海 によって説かれた、 真言 と呼ばれるお経を唱えます。読み方はお寺によって違いがあります。ほかにもいくつかのお経を唱えます。
真言宗智山派の歴史を、小学生でもわかるように編集しました。
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ご本尊さま
聖観音菩薩
長樂寺では、聖観音(しょうかんのん)をご本尊様として祀っております。観音さまは般若心経(はんにゃしんぎょう)を説かれ、私たちを苦しみから救ってくれる慈悲深い仏さまです。
聖観音とは、仏教における菩薩の一尊で、観音菩薩の根本的な姿と考えられています。
- 特徴:
- 慈悲深い姿: 人間に近い穏やかな表情で、慈悲深い様子を表しています。
- 宝冠: 頭には宝冠を飾り、中には無量寿仏が安置されていることが多いです。
- 蓮華: 手には蓮華を持つ姿がよく見られます。
- 変化自在: 衆生の苦しみを救うため、様々な姿に変化する観音菩薩の姿に対して、聖観音は変化しない本来の姿を表します。
- 役割:
- 六観音の一尊: 聖観音は、六観音と呼ばれる観音菩薩の六つの異なる姿の一つに数えられています。
- 地獄道: 六観音の中では、特に地獄道に迷う人々を救うとされています。
なぜ聖観音なのか?
- 変化する観音菩薩: 観音菩薩は、衆生の苦しみを救うために、千手観音、十一面観音など、様々な姿に変化します。
- 変化しない姿: これらの変化する姿に対して、聖観音は変化しない本来の姿を表すため、「聖」という字がつけられました。
経典
根本経典
『大日経(だいにちきょう)』
『金剛頂経(こんごうちょうぎょう)』
読誦経典
『般若理趣経(はんにゃりしゅきょう)』
『般若心経(はんにゃしんぎょう)』
『観音経(かんのんぎょう)』などの経典
光明真言(こうみょうしんごん)」などの諸真言・陀羅尼(だらに)他
長樂寺の年間行事
単に宗教的な儀式というだけでなく、人々が集い、共に祈りを捧げることで、心の平安を得たり、コミュニティの絆を深めたりする場となっています。
- 1月2日 御日待(おひまち)(修正会)
一年の初めにご本尊さまとご先祖さまに年頭のあいさつを行い、檀信徒の家内安全や無病息災等の一年の加護を祈る法要です。
- 3月15日 涅槃会(ねはんえ)
涅槃会とはお釈迦さまの命日に、涅槃図をかけてお釈迦さまの遺徳を偲ぶ法要です。
- 春彼岸中日 彼岸法要
六波羅蜜(ろくはらみつ)の実践と先祖供養の法要です。六波羅蜜とは、
布施(ふせ)・・・惜しまず与える
持戒(じかい)・・・戒律を尊重する
忍辱(にんにく)・・・耐え忍ぶ
精進(しょうじん)・・・正しく努力する
禅定(せんじょう)・・・精神を統一する
智慧(ちえ)・・・物事を正しく見つめる
- 4月3日 大般若転読会(だいはんにゃてんどくえ)
多数の僧侶により600巻を転読する清らかな風に当たると功徳が得られるといわれ、家内安全・五穀豊穣・息災延命などの御祈祷を行う法要です。
施餓鬼法要(せがきほうよう)
餓えに苦しんでいる霊魂に食べ物・飲み物を施し多数の僧侶で供養する法要です。
- 8月第一日曜日 盆参法要
ご先祖さまを偲びお迎えし感謝の祈りを捧げる法要です。
- 秋彼岸中日 彼岸法要
六波羅蜜の実践と先祖供養の法要です。六波羅蜜とは、
布施・・・惜しまず与える
持戒・・・戒律を尊重する
忍辱・・・耐え忍ぶ
精進・・・正しく努力する
禅定・・・精神を統一する
智慧・・・物事を正しく見つめる
- 11月第二日曜日 報恩講(ほうおんこう)
興教大師が入滅された日(12月12日)を期して行われ、報恩謝徳を込めた重要な法要です。
護摩法要
お護摩とは密教の秘法で火を焚いてその中に供物を入れることで仏さまを供養し、私たちの煩悩を焼き尽くし願いを届ける法要です。 - 12月31日 除夜の鐘
108(煩悩)を撞くことで往く年を反省し、清らかな心で新年を迎える行事です。
菩提寺がない、永代供養や樹木葬にしたい、葬儀・法要などのご相談を承ります。